こんにちは、ザムザです。
本は読むのも買うのも積むのも好きで、相変わらず(収納スペース的な意味で)困っております。
――そんな筆者があるアプリの存在を知りました。使い勝手のいい読書記録および管理のためのアプリです。【Bookly】と言います。読書生活を楽しくしてくれる良きパートナーだと言ってもいいでしょう。
今回はそんなアプリ【Bookly】を紹介する記事を書きました。
◇
こんなひとにオススメ
- 読書が好きで、自分がどんな〝本の読み方〟をしているのかを知りたいひと
- 読書の目標を設定して本を読んだ記録を付けてみたいひと
- 読書のモチベーションアップのために使えるアプリを探しているひと
こんなことが書いてあります
- 【Bookly】のアプリは自分の読書時間・スピード・感想――つまりは〝本の読み方〟をデータ化してくれる(⇒「【Bookly】というアプリとの出会い」)
- 【Bookly】の使い方紹介(⇒「とりあえず【Bookly】を使ってみる」)
- 【Bookly】には有料版と無料版があり、有料版だと読書目標を立てられる。けれども無料ユーザーでも使い方次第で十分に使える!(⇒「【Bookly】まとめ」)
【Bookly】というアプリとの出会い
〝本の読み方〟を記録するアプリ【Bookly】
読書をする習慣があるひとは、自分がどんなジャンルの本を好きなのかがだいたいわかります。
けれども自分がどういうふうに本を読んでいるのかは必ずしもよくわかっていません。
ほとんどの場合に、本の内容が気になるから読書をするのであって、自分がどういうふうに本を読んでいるのかは気に留めてはいないからです。
とはいえ読者は〝本の読み方〟に関心がないわけではありません。
現に〝本の読み方〟について書かれた本は多くありますし、それを読みたい読者は後を絶たないのです。
他人の本の読み方が気になってしまうということは、そこには自分の本の読み方を知りたい欲求が隠れているのではないでしょうか。
ひとは気になるからこそ知ろうとします。
気になるということは自分と無関係ではないことを直感しているということです。自分に関係のないものに、ひとは興味を持ちません。
だからこそ、他人の本の読み方が気になるときには、じつは自分の本の読み方が気になっているとも考えられます。
最近では、自己管理のためのツールが目を引きます。文章や写真を投稿して保存するアプリがあり、自分の生活環境をデータ化することを目的としたアプリがあります。いずれも自分自身の行動のデータベースを作成するためにあると言っていいでしょう。
そのような自己管理の補助的なツールのひとつに、読書行動、つまりは〝本の読み方〟のデータ化をおこなうアプリがあるのです。
そのひとつが【Bookly】です。
【Bookly】との出会いからこの記事を書くまで
堀正岳の『知的生活の設計』(2018)という本のなかで、筆者は【Bookly】というiOSアプリを知りました。2ページほどの紹介には、おおよそ以下のようなことが書いてありました。
- 読書の平均スピードを計測してくれる。
- 自分の読書ペースの平均値がわかる。
- 自分の読書の調子を確認できる。
- 本を読むスピードやペースから読書の目標を立てられる。
- 感想や引用をメモする機能もある。
- 単に読書の管理をするのではなく、読書の習慣を管理することができる。
――などなど。
以上の紹介を読んだ筆者は、
「これ、いいッ!!」
と思ったのでした。
読んだページ数を記録してくれるアプリは知っていましたが、本を読む速度を計測して記録するサービスは知らなかったのです。
そして自分の読むペースを計測してくれるというのは、本を読むときに自分が意識していなかった部分を意識するためにも、とても効果的であるように思えました。
しかし、いざダウンロードをしてみると2019年3月16日時点では、いまだに日本語対応がされていないということが判明しました。これが日本の読書界で知られていない理由かなぁと思いつつ、筆者はとりあえず使ってみることにしたのです。
実際に使ってみるなかでわかった【Bookly】の機能は、シンプルでありながらも多彩で、「これを使いこなせたら素敵な読書生活を遅れるに違いない!」と確信したのでした。
そんなこんなで、筆者が使ってみたなかでわかったことなどを記事にしてみようと考えたのです。まだ使っていないひとや使い方がわからないひとに向けて記事を書くことも悪くないかもなぁと考えたりしたのでした。
そういうわけで、この記事は【Bookly】の使用方法をまとめることを目的にします。
∧
(ページの1番上に飛びます)
とりあえず【Bookly】を使ってみる
以下、適宜ボックスアイコンを使っていきます。どういったニュアンスが文章に込められているのかをわかりやすくするためです。ボックスアイコンの種類は全部で5種類です。
ここではまず使用するボックスアイコンの意味について触れておきます。
【Bookly】の導入
本を登録する
なので英語だからわかりにくいというひとは、ここからの説明で使用方法を確認していってください。
本を読んでみる
リアルタイムで読書データを計測する
- 「Add Quote」=〝引用を追加〟
- 本を読んで気になった文をページ番号とともに記録することができます。
- 「Countdown」=〝カウントダウン〟
- 時間制限を設定して読書をすることができます。タイマー機能です。
- 「Add Thought」=〝感想を追加〟
- 本を読んでいて思いついたことを、ページ番号とともに記録することができます。
- 「Add Word」=〝単語を追加〟
- 本を読んで気になった単語を、意味とともに記録することができます。
- 「Ambient Sound」=〝環境音〟
- 読書中に聴きたい環境音を流すことができます。(※ただし無料ユーザーでは選択できる音が1種類しかありません。有料ユーザーの場合は全7種類のなかから環境音を選ぶことができます。)
読んだ後に読書記録をつける場合
メインメニュー解説
MY BOOKS

右の画面が「MY BOOKS」の表示になります。この画面がメインです。
一番上の左のアイコンは「+」が〝本の追加〟です。その右隣りにある本が重なっているようなアイコンが、登録してある本をコレクション(カテゴリー、本棚)ごとに確認できるページ(=)になっています。

【Bookly】に登録してある本を確認できる「COLLECTIONS」の画面では、登録してある本がカテゴリー(というより本棚?)ごとに確認できます。すべての登録本は「All Books」に振り分けられています。
「COLLECTIONS」の画面でできることは登録してあるカテゴリー(本棚)の確認、削除および追加の操作です。
カテゴリーの追加には無料ユーザーだと制限があります。ただし、有料ユーザーでは無制限にカテゴリー追加ができますが、無料ユーザーだと「All Books」を除いて6つのカテゴリーまでしか作成することができません。
個別のカテゴリーに書いてある言葉についてはすぐ下で紹介します。

再び、「MY BOOKS」のトップ画面に戻ります。
上のアイコンのもっとも右側にある虫メガネのアイコンは、本の検索画面になります。それは説明不要でしょう。
それから『Bookly』というロゴのすぐ下に「All Books」と書かれていて、その右隣に「^」を下向きにしたマークがありますね。その部分をタッチすると下の表示がでてきます。

右の画像が「COLLECTIONS SELECT」、日本語で言うところの〝コレクション選択(画面)〟になります。
「MY BOOKS」で表示されているのは、主に自分が登録した本です。
「MY BOOKS」は読書家であるユーザーのマイページになっているのですね。
ようするに「MY BOOKS」に表示されている本は、読書家であるユーザーの本のコレクション画面になります。
上の画面では「ALL BOOKS」の右にチェックマークが付いています。これが基本設定です。
表示されている「ALL BOOKS」から下のタイトルは、言うなれば登録した本が登録されているカテゴリーのことです。
なので「ALL BOOKS」のカテゴリーだと、その名の通り、登録した〝すべての本〟が「MY BOOKS」のページで表示されることになります。
「ALL BOOKS」の他にもいくつか表示されているのが初期状態でのカテゴリーです。
「ALL BOOKS」以外のカテゴリーは上から――
「Want to read」=〝読みたい(本)〟
「Summer Reads」=〝夏に読む〟
「Fantasy」=〝ファンタジー〟
「J.K.Rowling」=〝J.K.ローリング(ご存知《ハリー・ポッター》シリーズの作者)〟
「Swipe left to delete」=〝削除するには左にスワイプする〟
「Manage your collections」=〝コレクションを管理する〟
――となっています。

ちなみに「Summer Reads」って何なのかよくわからなかったので調べてみたら右のような検索結果が出てきました。
どうやら、欧米では夏に読む本をリスト化する習慣があるようです。
『Bookly』はルーマニアの『TWODOOR GAMES SRL』という会社が製作したアプリなので、【Bookly】も欧米向けの仕様になっているのでしょう。そのために「Summer Reads」の項目が初期設定されているようです。

「COLLECTIONS SELECT」にあるカテゴリーの最後のふたつの表記に触れておきましょう。
「Swipe left to delete」=〝削除するには左にスワイプしてください〟
「Manage your collections」=〝あなたのコレクションを管理してください〟
――とあります。
まず「Swipe left to delete」ですが、これは開発者がユーザーに向けて書いたメッセージのようです。
いちおうカテゴリーのうちの1つになっていて、そこをタッチすると「Swipe left to delete」のカテゴリーとして、そこに本が登録してあれば「MY BOOKS」に表示されるような設定になっています。
「Swipe left to delete」なんてカテゴリーに本を登録するひともいないでしょうから、あとで消してしまっても構いません。
「COLLECTIONS SELECT」の画面では削除することはできませんが、メイン画面である「MY BOOKS」の上部、左から2番目にあるアイコンをタップして表示させることのできる「COLLECTIONS」というページで、左にスワイプする操作をするとカテゴリーの削除がおこなえます。
「COLLECTIONS」の画面に移動するには「Manage your collections」をタップしてもいけます。

「COLLECTIONS」の右上にある「+」をタップすると上の画面になります。
「登録した本は、本の作者の名前でコレクションに登録されるようになっています。」
――と注意書きがされていて、その下に自分が追加しようとするコレクション(カテゴリー、本棚)の名前を入力します。そして「Add 追加」を押せば、コレクションが追加されます。

試しに「圧倒的感動!」というタイトルを付けてみます。

「COLLECTIONS」の一番下に「圧倒的感動!」のカテゴリーが加わりました。

再び「MY BOOKS」のページに戻ります。

「MY BOOKS」の一番上に並ぶ中央に並ぶアイコンがあります。その並びの左側、【Bookly】のマークを挟んで右側にあるのがメイン画面の登録した本の表示設定をする画面になります。
そこをタップすると右の画面が表示されます。
ようするにどういう並び方で本を表示するのかってことですね。
By は「~によって」という意味でおなじみですから、上から〝日付によって〟〝本のタイトルによって〟〝作者の名前によって〟となります。
日付だったら「New 新しい」か「Old 古い」かの順で最初に表示される本が決まります。
本のタイトルおよび作者の名前だったら、Aから順に並ぶのか、それともZから先に並ぶのかを選ぶのです。
この画面では、もうひとつ下に隠れている指示があるのでスクロールします。その指示を表示させた画面が右下の画像になります。

ひとつ前の画像に関して説明していなかった2つの指示文に加えて、もう1つの指示文が表示されました。
それぞれの意味は以下のようになっています。
- 「Hide finished books」=〝読み終わった本を表示しない〟
- 「Hide unstarted books」=〝読み始めていない本を表示しない〟
- 「Hide abandoned books」=〝読むことを中断した本を表示しない〟
それらの表示設定のオン/オフを右にあるグレーの箇所をタップすることで決定し、下の「Done」をタップして、表示設定をおこないます。
GOALS

「GOALS」は〝目標〟のことです。
「Monthly Goal」で月々の読書時間の目標を立て、「Yearly Goal」では一年の読書時間の目標を立てられます。
「Setup」のアイコンから入力することになりますが、無料ユーザーだと「Monthly Goal」しか利用できません。
また、右の画面は下にスクロールすることができます。下にスクロールすると右下の画面が表示されます。

この画面では目標の達成を確認することができます。
無料ユーザーの筆者は「Monthly Goal」の機能を使っていないので、〝目標達成してませんよ~〟というメッセージが表示されました。
それと、下のほうに「Remember to read everyday!」とあるのは、要するにアラームです。メッセージの右にあるスワイプ部分をタッチすると右下の画面が表示されます。

右の画像が、読書アラームを設定する画面です。
「S M T W T F S」
ー―という表示は曜日のことです。
日本語にすれば以下のようになります。
〝日 月 火 水 木 金 土〟
数字の部分はアラームが鳴る時刻の入力になっています。
STATS

「STATS」では自分の読書データを見る確認することができます。
「PAGES READ」でページごとのグラフを見ることができ、
「TIME READ」で時間ごとのグラフを見ることができます。
時間ごとのグラフでは秒数まで表示することができます。こまかいですね。

下にスクロールしますと、無料ユーザーの筆者の画面は右のように表示されます。
メッセージを読む限り、このページでは個別の本を読んだデータだけではなく、自分が読んだ本全体の読書データを画像形式で表示させ、それを確認することができるようです。
(本を1冊読み終えたときに1枚の画像に読書データがまとめられるように)自分の読書全体に掛かっている時間や、読んだページ数、それに1ページあたりに掛かっている時間などが計数されているのでしょう。

画面はさらに下へとスクロールさせることができます。
- 「INFOGRAPHICS」が読書データ画像の生成をする操作ですが、これは無料ユーザーではできません。
- 「QUOTES」は読書中にした引用文を確認することができます。
- 「THOUGHTS」では読書中に思いついたことのメモ書きを確認することができます。
「QUOTES」と「THOUGHTS」は無料ユーザーでも使うことができます。
ACHIEVEMENTS

「ACHJEVEMENTS」ではアプリに設定されている目標達成課題をユーザーがどこまで達成することができているのかを確認する画面です。
【Bookly】の使い方にもよりますが、表示されているミッション・アイコンをタッチすればどうやったら達成することができるのかを確認できるので、ミッションに挑戦してみるのもありでしょう。
MORE

最後に「MORE」の画面になります。
「Rate App」はいiOSの場合ではSiriへの呼び出しキーの登録ができます。
「Contact Us」では【Bookly】の開発者へと連絡をつけることができます。
「Change App Icon」はホーム画面での【Bookly】のアイコンを変更することができます。
「Like Bookly」はFacebookでのシェア画面で、
「Follow Bookly」はTwitterでのシェアになっています。

「Share Bookly」はシェア画面です。【Bookly】のことを誰かに紹介するためのかんたんな方法として、設定されている機能です。
「Bookly Pro Features」では有料ユーザーになったときの特典が表示されています。つまりは勧誘です。
「Terms Of Use」は【Bookly】のアプリの使用規則です。
「Privacy Policy」はユーザーの個人情報に関する定め書きです。
「What’s new in version 1.8.9」は、【Bookly】の現在のバージョンですが、ここまでくるとほとんどのユーザーにとってはどうでもいいでしょう。
∧
(ページの1番上に飛びます)
【Bookly】まとめ
【Bookly】の有料ユーザーについて
さて、ここまで書き進んできた筆者は【Bookly】の無料ユーザーなのですが、すでに有料ユーザーにならない理由がなくなっている感じがあります。
というのも有料ユーザーになると以下の特典が得られるのですから。
- 登録できる本が無制限になる。
- 年間の読書目標を設定できる。
- 読んでいる本の引用をするのに撮影して保存できる。そのうえ注釈やハイライトを入れることができる。
- 読書習慣の進捗と進化を図で確認することができる。
- 読書データをクラウド保存することができる。
- 環境音楽が全種類解放される。
おおよそ、以上の恩恵を受けることができます。
逆を言えば、無料ユーザーでは以上の恩恵に与ることができないのです。
最後に有料ユーザーの特典と比較しながら、無料ユーザーとして【Bookly】を利用することについて触れておきます。
【Bookly】を無料ユーザーで使う
まず、無料のユーザーの場合は同時に登録できる本が10冊までとなっています。
11冊目を登録しようとする場合は、先に登録した10冊のなかからデータを消去する必要があります。
もしもあなたが、1冊ごとの読書データ(読書時間や速度など)をSNSで画像形式によって共有しようとしているのであればそれでも構わないでしょう。
1度に10冊以上並行して読むひとはそれほど多くはないでしょうし。
1冊読み終わったならその1冊を読んだデータを1枚の画像として保存できますし、SNSで共有することもできますから。
年間の読書目標を決めるにしても、本の引用をするつもりでページを撮影するのも、【Bookly】以外のサービスで代替することができます。
ただ、そうしたサービスをひとつにまとめているのも【Bookly】なのです。
有料ユーザーであれば何冊でも本を登録することができます。さらには登録した本をもとにして月間や年間の読書データを計測することが可能になります。「【Bookly】の有料ユーザーについて」で確認した有料ユーザーの恩恵が受けられることになるのです。
ちなみに有料ユーザーになる金額は2019年4月3日現在、1ヶ月550円、6ヶ月分だと2200円、12ヶ月分だと3400円です。(※2019年4月3日現在、12ヶ月分はセール中で2200円になっています。)
また、有料ユーザーとしての【Bookly】の全機能の利用を一括の支払いで購入することもできます。金額は6000円。6000円で、月々の支払いなど関係なくずっと【Bookly】を使えるのです。
支払いを気にすることなく【Bookly】を使いたいひとにとってはもっとも便利でしょう。
以上、有料ユーザーのすばらしさと具体的な料金について触れましたが、ここではっきり言いたいことは次のことです。
無料ユーザーでも【Bookly】を利用することは可能なのです。
有料ユーザーにせよ、無料ユーザーにせよ、いずれにしても、〝本の読み方〟のデータを取ってくれる【Bookly】が読書生活を豊かにしてくれることはたしかです。
みなさまの読書生活のために
以上が【Bookly】のおおまかな解説になります。
【Bookly】は、この記事を執筆する2019年4月3日現在では日本語対応がされていません。
当記事ではせっかくなので、【Bookly】を使い始めた筆者が日本語圏のひとに向けて解説をしたのでした。
英語が苦手な方を読者に想定しているぶん、記事中、やたらとお節介な英語メッセージの和訳がいくつもありますが、ご容赦ください。
筆者は本年2月から【Bookly】のユーザーになっていますが、使い勝手がいいと感じています。
無料ユーザーなので10冊以上の本の登録はできません。しかしそれでも1冊に掛かった読書時間が逐一確認できることは読書のモチベーションアップにつながるように思います。
【Bookly】では1ページごとの平均滞在時間などから、同じペースで本を読み終わるまでの時間なども表示されたりするのです。この機能だけを取っても読書の予定を立てるのに便利であることは明白でしょう。
それでは、この記事が少しでもみなさまの健やかな読書生活の発展に貢献できれば幸いです。
∧
(ページの1番上に飛びます)
_了
コメント