最善策を選ぶ〈できる人〉の頑張りかた【鬼滅の刃の抜きどころ】

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ザムザ(@dragmagic123 )状態にいる者です。古川武士の『力の抜きどころ』を読むと「頑張らない頑張りかた」を教わることができます。そこでは「仕事ができる人」「作業効率の良いやり方をする人」が〈できる人〉だとされていました。この記事ではそんな〈できる人〉が「できる理由」を、吾峠呼世晴による『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の頑張っている姿から読み取ってみることにします。……ちなみに、記事のタイトルにある「鬼滅の刃の抜きどころ」は「力の抜きどころ+鬼滅の刃」に由来してます(笑)
この記事で取りあげている本
 

最善策を選ぶ〈できる人〉の頑張りかた【鬼滅の刃の抜きどころ】

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力の抜きどころ+鬼滅の刃

古川武士に『力の抜きどころ』って本がありますのや。それってのは頑張っても作業の効率は上がらない〜って場合に、それってむしろ “頑張ってるから” ダメなんじゃないんですかねぇ〜とツッコミを入れる内容なんですわ。
じゃあどないすんねん!? ってなったときに「頑張らない頑張りかた」ってのがあるんですわ〜と言ってくれるのね。いわば、「力の抜きどころ」を押さえた後で「力の入れどころ」を意識しましょうね〜ってなわけですわ。
以上の「頑張らない頑張りかた」に関する詳細は次の記事で紹介しております。
上の記事では「頑張らない頑張りかた」のやり方=方法について書きましたが、この記事では『力の抜きどころ』から読み取ったアイデアを踏まえて、吾峠呼世晴による『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の頑張っている姿を見ていきますわ。
──この解釈を通して、『力の抜きどころ』で前提にされている〈できる人〉が “どのような人なのか” を納得してみることを試みますのや。
 

『鬼滅の刃』を参考に〈できる人〉の「できる理由」を考える

ここでは『力の抜きどころ』で前提になっている〈できる人〉を、『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の頑張っている姿から読みとるとしたら?──という関心から、〈できる人〉が “できる” とされる理由を取りあげます。言うなれば、炭治郎の言動から「鬼滅の刃の抜きどころ」を探っていきますのや。

〈がんばる〉と《がんばる》

『鬼滅の刃』9巻©吾峠呼世晴/集英社

古川武士の『力の抜きどころ』から、作業のやり方=方法を効率よくするために、 “力を入れる” よりも “力を抜く” こと、いわば「頑張らない頑張りかた」──〈がんばる〉批判を見てきました。
それに納得するとすれば、〈がんばる〉には二種類あることになりはしませんでしょうか? というのも、『力の抜きどころ』がバッテンをつける〈がんばる〉がある一方で、他方には「頑張らない頑張りかた」もまた一種の〈がんばる〉になるのですから。
わかりやすくするためにダメな「頑張ってる」を〈がんばる〉で表すことにし、「頑張らない頑張りかた」を《がんばる》と表記することにします。
以上の二種類の「頑張ってる」を検討するのに、ここでは吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の振る舞いを取りあげてみましょう。というのも、この作品の、この主人公はめちゃくちゃ頑張ってるキャラクターだからです。
 

めっちゃ頑張る竈門炭治郎

では、『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎がどんな人物かを見ていきましょう。
『鬼滅の刃』の内容に関してはこちらの記事をご覧くださいませ。
いきなりですが炭治郎の頑張りを見てみましょう。
 
 
『鬼滅の刃』3巻©吾峠呼世晴/集英社
めっちゃ頑張ってますね。これは一見して〈がんばる〉に見えます。とはいえ「やり方=方法」という点で見れば、炭治郎の頑張りは《がんばる》になるのですわ。
鬼と戦う炭治郎は自分を鼓舞するために頑張るわけです。もしも〈がんばる〉であったならばただのゴリ押しになるでしょうが、炭治郎はつねに他のやり方、それも敵を倒すための最適の方法を考えます。すなわち頑張っていながら、同時に効率的なやり方を模索するのです。これは《がんばる》と言うに相応しいものです。
そうは言っても、炭治郎は「頑張らない頑張りかた」であるとは言えないでしょう。むしろめっちゃ頑張ってますよね。これは「力の抜きどころ」どころか「力を入れまくる」になってるように見えます…が、どうなのでしょ?
 

自分が今できる精一杯のことを

『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎の頑張っている姿は、『力の抜きどころ』の見地から見て見習うところがあるのです。たとえば次の炭治郎の発言は示唆的ですので、ちょっとご覧くださいな。

『鬼滅の刃』8巻©吾峠呼世晴/集英社

今の自分ができる精一杯で前に進む」──『力の抜きどころ』において、〈できる人〉がひとつの理想型とされました。しかしその場合にあっても、〈できる人〉はなんでもをそつなくこなせるわけではありません。それどころか、 “できないこと” の方が多いでしょう。
では、〈できる人〉の “できること” とはいったい何なのか? ──それというのは『鬼滅の刃』で炭治郎が体現してみせた、その時その時の状況で自分が “できること” のうちから最善策を選ぶことになります。
これはまぁ当然の話ではあるでしょう。ですが、これは納得しておきたいことではあるのです。
なぜなら、 “夢を持て” だの “やりたいことをやれ” だのといった「ドリームハラスメント」に代表されるように、 “できること” に目を向けずに “できないこと” を選ぼうとする人もいるのですからね。そういった人たちが〈できない人〉になってしまうことだってあるのですもの
だからこそ、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎が見せてくれる、自分が今できる精一杯のことをそのつどそのつど選び抜いて《がんばる》姿は、読者を勇気づけてくれるのですね。言うなれば、こうした “できること” に真剣に向き合うことこそ、「鬼滅の刃の抜きどころ」に当たるのかもしれません。
 

まとめ

自分が今できることから今すべきことを選ぶ。これは当たり前のことではあります。しかし当たり前のことというのは得てして忘れられがちなことでもあります。たとえば早寝早起きだって、そうしたほうがいいってことはわかっててもできてる人って少なくないですしね。この記事で取りあげたことも、そんな当たり前のことでしたのや。『力の抜きどころ』にしても『鬼滅の刃』にしても、読めば得るところの大きい作品ですので、ぜひ読んでみてくださいな。
_了

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