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【豆塚エリ/小説】「何もできないこと」も評価すべき能力ならば

障害者だけでなく健常者にしても「役に立つのか」「何ができるのか」で人が評価されがちです。とはいえ「何もできないこと」も一概に人格否定をする理由にはできない…という観点を、豆塚エリの小説『いつだって溺れるのは』から取りあげてみます。
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【豆塚エリ/小説】役に立つかで障害者をみる思想|+相模原事件

豆塚エリが2016年どの「太宰治賞」の最終候補に挙がった際の小説『いつだって溺れるのは』の中から、「障害者も健常者と同じように生きるべき」という「ひとの役に立つかどうか」の価値観を取りあげ、これを相模原事件の植松聖被告の思想と比較します。
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何食わぬ顔で「嘘をつく」ように〈物語る〉才能があるならば

〈嘘をつく〉という点から〈物語る〉行為を見ると、「自分がおもしろいと思う・リアリティを感じるもの」を他者に向けて表現することの難しさがうかがえます。この記事では村山由佳の『ダブル・ファンタジー』を参照して、「書くこと」の難しさ取りあげます。
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【吉村萬壱・出来事】エロティックな師弟関係が本物だ|+ハイデガー

女は教養だ、文化だ。そして恋愛的感情のようなものがあるからこそ本物の師弟関係は成立する!──作家・吉村萬壱による哲学小説『出来事』のなかの一節です。この記事ではハイデガーの『存在と時間』にも目配せしつつ、エロティックな師弟像を紹介します。
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【楽器と声の交響】時間に関わるものはすべて音楽になるとしたら?

ヴァーグナーが書いた小説『ベートーヴェンまいり』では、第九を作曲しているベートーヴェンの口を借りて、楽器と人間の声の比較やそれらの音楽的調和がどういった意味を持つのかが語られています。今回はそんな楽器と声の融合を目指す音楽観を取りあげます。
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【小説を書くとは】世間知らずの娘が書いた世界文学|嵐が丘

小説家志望の人はしばしば「自分の知識や経験は小説を書くのに相応しいのかどうか」で悩みます。ところが『嵐が丘』という世界的な傑作を書いたエミリー・ブロンテは「世間知らずの田舎娘」だった⁉︎…これってどういうことなの?ってことを紹介してる記事。
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【意志のために意志を捨て去る】喪神状態のススメ

小説家・五味康祐の処女作『喪神』では、欲望を制する克己や勇気などが真の欲望を阻害するものとして描かれ、本能こそが重要なのだと語られる。この記事では意志任せではなく、本能に身を委ねる「素直な生き方」を検討する、意志アンチの記事となっています。
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【MOTHER】小説版で描かれる母性の神話|+オカルトとユング

伝説的な名作ゲーム『MOTHER』。久美沙織による小説版では「男女関係」だけでなく「母子関係」にまで目配せされています。当記事では本作品に描かれた「母性」をオカルトブームやジョン・レノンの平和運動、ユング心理学に触れながら紹介していきます。
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いかにしてメアリ・ポストゲイトは復讐を成し遂げたのか|キプリング

イギリス初のノーベル文学賞作家ラドヤード・キプリングの短編小説作品に『メアリ・ポストゲイト(Mary Postgate)』がある。第一次世界大戦期の英国を舞台にしたもので、難解な作品だとされる。この記事では特に性差に注目して読解する。
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【物語法則を使用する】行き詰まった登場人物を救うビヨンドの教え

舞城王太郎の小説『ジョージ・ジョースター』の中に「ビヨンド」という概念が登場します。この記事ではビヨンドとは何であるかを検討しながら、物語法則に支配された小説の登場人物としての自己を発見しつつ、ビヨンドの効用およびその使い方を楽しみます。
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オフの声と女の視線の浸蝕機能|インディア・ソング/女の館

小説家にして映画監督でもあるマルグリット・デュラスの2作の映画脚本が収録されている『インディア・ソング/女の館』。その本を、この記事では特に〈インディア・ソング〉では《オフの声》、〈女の館〉では《女の視線の浸蝕機能》に注目してご紹介します。
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